はじめに
世界政府の最高権力者である“五老星(ごろうせい)”。彼らはこれまで謎に包まれてきた存在ですが、物語が最終章に突入したことで、その「真の目的」が徐々に明らかになりつつあります。
本記事では、五老星の思惑を読み解きながら、彼らが描く「新世界」の輪郭に迫っていきます。
五老星とは何者か?
五老星は、世界政府のトップに位置する五人の長老たちで、聖地マリージョアに常駐し、世界の秩序を裏で操っています。
その姿からは「ただの政治家」とも取れますが、最近の描写からは戦闘能力も高く、何らかの特異な存在である可能性が浮上しています。
さらに、彼らは「イム様」と呼ばれる存在に仕えており、真の支配構造はその“上”にあることも示唆されています。
五老星の行動から読み解く“目的”
① 情報統制と歴史の隠蔽
彼らの第一の目的は、“空白の100年”とDの意志に関する情報の徹底隠蔽です。
これは「オハラのバスターコール」や「エッグヘッドでのベガパンク暗殺計画」などからも明らか。
▶参考:
→ 空白の100年:ポーネグリフが語る真実とは?
つまり、彼らにとって「真実」が広がることは世界の秩序を崩壊させる最大の脅威なのです。
② 天竜人社会の維持と特権階級の保全
五老星は、天竜人の利益を守るために動いています。
しかし近年では、革命軍や“D”の者たちによって、その体制が揺らぎ始めています。
「選ばれた者のみが上に立つ」―これが五老星の支配哲学です。
それゆえ、彼らは強者・有能な者ではなく、“血筋”を優先する保守主義者なのです。
③ 新兵器と“選別”の未来
五老星は今、「古い世界の再構築=“選別された新世界”」を描いているように見えます。
その鍵となるのが、ベガパンクの技術を転用した新兵器セラフィムや、五老星自身が前線に出て動き始めたこと。
これはすなわち、
「選ばれし者が生き残る世界」
「秩序なきものを淘汰する世界」
そんな“選別型ディストピア”を目指しているのではないでしょうか。
五老星の未来:最大の敵か、それとも最後の証人か?
ワンピースが最終章へと突入する中、五老星は明確な敵として描かれつつあります。
しかし彼らは単なる“悪”ではなく、ある種の「正義」を信じて行動している存在でもあります。
もし五老星が、イム様の真意に疑問を持ち、裏切る展開があるとしたら…?
彼らが「時代の証人」としてルフィたちに道を託す可能性も、ゼロではありません。
まとめ:五老星が望むのは“管理された平和”
五老星は“混乱なき世界”を願っている。
しかしそのために必要だと考えているのは、自由でも共存でもなく「徹底管理と情報支配」なのです。
その価値観は、自由を掲げる“ルフィ”と真っ向から対立する運命にあります。
最終章では、管理と自由の衝突が、物語の核心となるでしょう。