『ONE PIECE』の物語を読み解くうえで、避けて通れないのが「Dの一族」という存在。彼らが持つ“宿命”とは一体何なのか?そして、それはロジャーからルフィへどのように受け継がれているのか?
本記事では、これまでに登場したDの一族の描写や世界政府の反応、ルフィとの関係性から「Dの意志」の本質に迫ります。
1. 「Dの一族」とは何者なのか?
作中で「D」の名を持つキャラクターは以下のような面々:
- モンキー・D・ルフィ
- モンキー・D・ドラゴン
- モンキー・D・ガープ
- ポートガス・D・エース
- ゴール・D・ロジャー
- トラファルガー・D・ワーテル・ロー
- マーシャル・D・ティーチ
共通しているのは、世界を変える“意志”を持ち、圧倒的なカリスマ性・行動力を備えている点。そして、世界政府は「Dの名を持つ者」を恐れ、「天敵」とまで呼んでいる。
2. ゴール・D・ロジャーの意志
ロジャーは“海賊王”として大海賊時代の幕を開けた人物であり、彼の行動は世界の在り方に大きな影響を与えました。
彼が最期に残した「俺の財宝か?欲しけりゃくれてやる」という言葉は、ただの挑発ではなく、後世に“意志”を託すための導火線だったのではないでしょうか。
彼が見た“世界の真実”を、なぜ公表しなかったのか。その判断こそ、次の世代――つまりルフィにすべてを託した証なのかもしれません。
3. モンキー・D・ルフィの立ち位置
ルフィは「自由」を何よりも愛する男。世界政府の支配や既存の秩序にはまったく興味がない一方で、彼の行動が自然と人々を解放へ導いています。
この「自由を広げる行動」こそが、“Dの意志”の本質に近いものであり、ロジャーの意志を確かに受け継いでいる証です。
また、ルフィは運命論とは無縁のようでいて、“D”という名によって歴史の渦に吸い込まれるように動いているのも事実。彼自身は気づかずとも、“意志”の継承は進んでいるのです。
4. 世界政府が恐れる“Dの意志”
五老星やイム様がDの名を聞いた瞬間に示す過剰な警戒心。その態度からも、Dの一族が「空白の100年」と密接に関係していることは明白です。
- ポーネグリフの読み解き
- ジョイボーイとの関係
- “巨大な王国”の存在
これらの要素が絡み合う中で、“Dの意志”は「世界を変革する力」そのものを象徴していると考えられます。
5. 受け継がれる宿命と未来への布石
ロジャーの仲間・シャンクスがルフィに麦わら帽子を託したこと。ロジャーの船医だったクロッカスがラフテルへの鍵を知っていたこと。
すべては「次の時代」を担う者に“道しるべ”を与えるための行動であり、Dの意志は確実に受け継がれています。
そして、最終章ではルフィがその“意志”の核心に迫り、「本当に自由な世界」を目指す物語が描かれていくことでしょう。
まとめ:Dの意志とは「自由の継承」
“Dの意志”とは、自由・反骨・変革の象徴。そして、それはロジャーからルフィへと受け継がれ、世界を変える原動力となっています。
最終章に向けて、「D」の謎はより明確になっていくはず。ルフィの行動と発言の一つ一つが、“意志”の輪郭を浮かび上がらせているのです。
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